お保育園に行く日の朝は、起こしても起きない子や着替えない子、泣いて親から離れない子など、子どもとの戦いの連続。なかなか思うようにいかないと、朝の時間帯はどうしてもイライラしちゃいますよね。
その中の一つに、「朝ごはんを食べさせるのに困っている」というお悩みをお持ちのお父さんお母さんはきっと多いはず!!
私が以前保育園で働いていたとき、朝ごはんをあまり食べられなかったと言って保育園に連れて来られるお子さんも割と多くいらっしゃいました。
まずはごはんを食べるようにメニューなど工夫したり、食べない時には対応方法を知っていたりすると、食べない日も心にゆとりを持って過ごせます。完璧を目指す必要はありませんよ。
保育園に行く朝は特にごはんを食べてもらって、園での時間を元気に過ごしてもらいましょう。
保育園前に朝ごはんを食べさせるちょっとした工夫とは
ここからは、保育園に行く前の朝ごはんを食べなかったり残したりするお子さんに、何をどう工夫するといいのか考えていきます。
メニューを選ぶ
一番手っ取り早いのは、パンやフルーツなどお子さんの好きなメニューを工夫して食べてもらうことでしょう。メニューといっても、たくさんありますので、表にしてまとめて見ました。
ご飯 | おにぎり、納豆、ふりかけ、のり、お茶漬け、卵かけ、丼もの など |
パン | トースト、菓子パン、惣菜パン など |
フルーツ | いちご、ぶどう、バナナ、キウイ など |
シリアル | 市販のシリアルをお好みで |
汁物 | みそ汁、コーンスープ、わかめスープ など |
おかず系 | 目玉(卵)焼き、ウインナー、ミートボール、焼き魚 など |
その他 | ヨーグルト、ホットケーキ、スムージー、サラダ など |
少しあげただけでもこれくらいあるので、この他にも好みによっていろいろと食べるものがあるでしょう。
ただ、いくら好きなメニューでも大好きなお父さんやお母さんが忙しくまわりでバタバタしているとお子さんも落ち着きません。
孤食にならないためにも、できれば一緒に食べるか無理ならせめて隣や近くにいて、声をかけながら食べられるようにしてあげてくださいね。
大好きなお父さんお母さんが隣にいてくれることも、安心して食べられる一つの材料になりますよ♪
ルールを決める
好きなものを食べさせたとしても周りの環境が気を散らすものばかりだと、これもまた食が進まない原因になります。
食事中のルールを決めて、食べるときは集中して食べられるような環境づくりの工夫をしましょう。
- 食事中はテレビを消す
- おもちゃは片付けて見えないようにしておく
- 「時計の針が◯のところに来たらごちそうさましようね」と時間を決める など
ルールはご家庭でやりやすいように決めましょう。ただし、ルールにガチガチに囚われてしまうと、イライラが増す原因になります。
ルールが守れたらラッキーぐらいの気持ちで、できた時にお子さんをたくさん褒めてあげられる余裕があれば最高です。それくらいゆる〜くいきましょう。
完璧にしなくていい
保育園の日の朝ごはんに対して思うのは結局これ、完璧を目指さないことだと思います。
子どもを想えばこそ食べてもらいたい気持ちはよくわかります。なのに食べてくれない。他に準備もあるのに。保育園に出発する時間までもう時間がない。イライラ大爆発!!そして自己嫌悪という悪循環。
もうこういう時はですね、諦めに限ります。だって無理矢理食べさせても食べないものは食べないんだから、仕方ないですよね。開き直りも大切です‼︎
もしあなたが抱っこをせがまれたなら、抱っこしながら食べさせてあげてください。
もしスープもご飯も何もかもぐちゃぐちゃにして食べてしまっても、子どもが食べさえすればそれもオッケー。
汚れるかもしれないことを前提に、テーブルの下に新聞紙を敷いたり、こぼしても大丈夫なようにお皿には少しずつ食べ物を入れたりするなど、できるところで工夫をしてあげてください。
ご飯を一口でも食べてくれたら、あとはお菓子を少しあげたとしても大丈夫です。それでもみんな子どもは大きくなる‼︎
そりゃー栄養をしっかりとれたほうがいいに決まってます。でも、保育園前のバタバタしてる時間にイライラして他のことも進まなくなって、お子さんに怒ってばっかりよりスムーズに準備を進められる方がいいですよね。
何を食べたかより、誰とどんな風に食事を食べられたかの方がとても大切です。
栄養を摂るのは保育園の給食、夜ごはんや休日でも摂れるので焦らなくて大丈夫ですよ。食べさせられないことでご自分を責めないでくださいね。
もし頑張るとするならば、少し早起きをさせてお腹を空かせてから朝ごはんにしましょう。食事の30分以上前に起床させることが理想です。空腹は最高のソースといいます。お腹さえ空いていれば食べてくれるかもしれません。
ご家庭に合わせた工夫をしながら、無理せず楽しい朝ごはんの時間にしていきましょう。
知っておきたい!保育園前に朝ごはんを食べる必要性
このブログを見られてるということは、きっと試行錯誤してもお子さんが朝ごはんを食べてくれず、模索している中でこのブログにたどり着いて来られた方がほとんどだと思います。
「朝ごはんの大切さなんて、そんなの知ってるよ」と思われる方も、今一度朝ごはんを食べることが大切な理由を一緒に考えてみましょう。
朝ごはんが大切な理由。それは朝ごはんを食べることで、脳に必要なエネルギーを摂取できるからです。
脳がエネルギー不足になると、集中力がなくなったり、イライラしたりして活動する力も低下してしまいます。そうならないために朝ごはんを食べる必要があるのです。
私の勤務していた保育園でも、朝ごはんを食べずに来たお子さんはボーッとしていることが多く、遊びにも参加しないことが多かったです。
保育園では外遊びをしたり、室内でも体を動かしたり工作などの指先を使う遊びをしたりと、朝から特にいろいろな活動を取り入れているところが多数だと思います。
お子さんが活動に「参加したい!」と思っていても、脳のエネルギー不足で集中力が低下し、活動を楽しめないのはかわいそうですよね。集中力の低下は、時に怪我につながる場合だってあります。
また、イライラするとお友達とケンカになり手が出てしまうことも。0〜2歳児クラスのお子さんは噛みつきにもつながることもあるので、特に注意が必要です。
保育園で1日元気に過ごすために、お子さんに朝ごはんを食べさせて登園させる。親としてはできる限りしっかり食べさせてあげたいですよね。
ここにたどり着いたお父さんお母さんは、それができなくて悩んでらっしゃるかもしれません。
しかし、それだけ悩むということは、それくらいお子さんのことをしっかり考えてらっしゃるということです。十分頑張ってるご自分を褒めてあげてください!!
それができたら、次は今後どうしていったらいいか一緒に対策を練りましょう。お子さんに合った対策が見つかるかもしれませんよ。
保育園に行ったら朝ごはんのことを先生に伝えよう
「食べなくても大丈夫」とは言ったものの、それでも保育園に行くと脳のエネルギー不足に陥ることに変わりはありません。そのときは、保育園の先生に食べなかったことを朝から必ず伝えてください。
小さいお子さんたちはもちろんのこと、4、5歳児のお子さんでも空腹についてうまく表現できないお子さんも多いのです。
もし、先生に朝ごはんを食べなかったと伝えておけば、先生も注意してお子さんのことを観察することができます。0〜2歳児クラスでは、朝のおやつがありますので、そこでおやつの量を調整してくれる場合もあります。
私のいた保育園では、3〜5歳児クラスの朝ごはんを食べて来なかったお子さんは、小さいおにぎりを持ってきて登園後食べることがありました。これに関しては園の方針などありますので、保育園の先生にご相談してみてください。
まとめ
- 朝ごはんを食べると、脳にエネルギーが行き、保育園でも元気に過ごすことができる
- 朝ごはんを食べさせるための工夫は必要だが、食べさせるために完璧にしようとしなくていい
- 保育園の先生との連携は必須。朝ごはんを食べなかったり、いつもより少なめに食べたりした日は必ず先生に伝える
保育園の日の朝は特に忙しい。だからこそできる限り心にゆとりを持って接してあげたいですよね。
メニューやルールなどお父さんお母さんが工夫をして、試行錯誤してることは決して無駄ではありません。自分のために一所懸命やってくれてる親の姿を、お子さんたちはそれを愛情として受け止めてくれてると思います。
朝ごはんを楽しい時間にして、保育園では元気に過ごしてもらえるようにしていきたいですね。